FRLGループ
FRLGループはファイアレッド・リーフグリーンにおいて希望の個体値などを持ったポケモンを出す乱数調整手法である。
概要
2008年8月に乱数調整が発見されて以降も初期シードの特定方法の難しさから、2009年になっても研究途上、2012年にようやく確立と研究の遅れた乱数調整であった。現在でもマイナーな部類の乱数調整。
2016年8月時点では、初期seedとエンカウントseedは何らかの関係性があるとされており、初期seedを一定にすることによってある程度、エンカウントseedを一定にすることが可能であることが判明した。
方法
ファイアレッド・リーフグリーンにおける初期seedの形式は、0x0000wxyzであり、0〜FFFFの65536個のリストがある。その値はバージョン、ロット、ゲーム起動からの経過時間、ボタンを押した回数や長さ、ゲームの設定等でランダムに変わる。実践的な観点で言うと、FRLGループでは1フレーム(1/60秒)単位での初期seed調整が求められる。 このように多くの内部処理が行われているため事実上初期seedを計算することは不可能だが、ここで固定エンカウントで登場する伝説の鳥ポケモンを捕獲してそのステータスから初期seedを逆算する。 これに加えてエメラルドループ同様に1フレーム単位でのフレーム数調整が求められるため、乱数調整の中でも屈指の難易度を誇る。
効果
FRLGループでは希望の個体値のポケモンを生成することは可能だが、ID乱数ができないため色違いを生成するには野生エンカウントで色違いに自然遭遇し、ツールにその色違い個体のステータスを入力して裏IDを特定するしかない。2016年の時点では色違いを出すためのID厳選を補助するツールは存在する。
初期seed固定によってエンカウントseedを一手にすることで、あまいかおりを使わない自然遭遇での野生エンカウントによる乱数調整が可能である。これは、RTA方式のタイムアタックなどに利用される。